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傷口にユーゲル

主にアニメとか漫画とか仕事のことをつらつらと

DMMがエロ電子書籍の修正をある意味強化していた件について

最近になって茜新社のエロ漫画雑誌「Juicy」がDMM.R18で配信開始したので、試しに買ってみた。

COMIC Juicy NO.5 - エロ漫画 電子書籍 - DMM.R18



で、読んでみたが、なにか違和感がある。
なんだろうと思って考えてみたら、その正体がわかった。
モザイクである


エロ電子書籍界におけるトップランナーDMM - 傷口にユーゲル

この記事でも言及したが、DMM.comは、他の電子書籍サイトが二重修正を行う中、修正無しで配信を行う稀有なサイトであり、日本のエロ電子書籍業界を牽引する役を担うポテンシャルがあると思っていた。

しかし、今回「Juicy」を読むにつけ、どうも紙の本にはないモザイクが入っているんじゃないかということに気づいてしまった。
DMMは余計な修正をせず、紙の本そのままの表現を提供してくれると思っていたため、正直かなり混乱している。
そういうわけで、DMMは完全に二重修正をしないわけではないのではないかという疑惑が持ち上がったため、検証をすることにした。



以下、R18表現含む。





まず、画面を比較したい。

「Juicy」掲載の漫画ということで、関谷あさみ「暑い夜」の画像を並べてみる。
順番に、

①DMMの「Juicy vol.01」掲載分
②DMMの単行本版「僕らの境界」掲載分
③紙の単行本版「僕らの境界」掲載分

である。



f:id:eno1432:20160122201301j:plain
DMM雑誌掲載分


f:id:eno1432:20160122201324j:plain
DMM単行本掲載分


f:id:eno1432:20160122201617j:plain
紙の単行本掲載分



こうして比較してみたが、基準がいまいちよくわからない。
修正の薄さで言えば、紙の単行本>電子版雑誌掲載分>電子版単行本掲載分という感じだが、正直これ以降のページでは電子版は五十歩百歩である。
強いていうなら、この先電子版単行本では竿に刻み海苔が付くが、紙の本でも同様のため、単に余計な部分を再現しただけと言ってもいいだろう。


正直その場のノリで適当に修正範囲を決めているだけという気がしないでもない。
下着越しならOKとか、指が入ってたらNGとか、そういう細かな基準があるというよりは、もっとファジーな力学に従ってモザイクが貼り付けられているという感じがある。
まさかとは思うが、単行本の描きおろし修正部分が規制基準に引っかかったというわけでもないだろう。
パンツの皺が一定以上のエロスを超えたらモザイク対象になるとか、さすがに考えたくはない。

結局のところ、DMM版では紙の本にはないモザイクが追加されているという、残酷な事実が浮き彫りになっただけとも言える。



では、他の本ではどうだろう。
「暑い夏」は、電子版「Juicy」配信日が2015.12.21。電子版単行本配信日が2015.10.30。紙の単行本発売日が2015.2.27であり、出版社は茜新社である。
茜新社の他の本を適当に見てみると、


東山翔「Stand By Me」電子版販売日2009.10.9  モザイクなし
上田裕「とびだせ!こあくま」2015.7.12     モザイクあり
雪雨こん「JCマニュアル」2015.11.14      モザイクあり ただし竿にはモザイクなし
鬼束直「ワン ホット ミニット」2015.12.18   モザイクあり
鬼束直「Lovable ラバボー」2015.6.21      モザイクなし
・Noise「ただし二次元に限る」2015.7.19     モザイクあり
・たちまゆき「少年×少女」2015.6.1       モザイクなし


どうやら、2015年の6月~7月が、ひとつのターニングポイントとして設定できるようだ。
なお、紙の本でも同様の修正がなされているわけではなく、あくまで電子版における二重修正である。
こちらのブログでも確認できる。

スレンダ-なjc達による甘エロな濃厚Hを描いた雪雨こんさん新刊「JCマニュアル」感想♪積極的に頑張って蕩ける様にアクメる姿が堪らな過ぎ!お口プレイがエロいのは凄い努力が裏に? それは私の妄言だ+


2015年の夏に何があったのかは定かではないが、この時を境に自主規制が強化され、Kindleなどよりはマシなものの、明らかな修正が行われているということは事実である。

さて、それでは、茜新社以外の出版社はどうだろうか。



ワニマガジン社

睦茸「そとの国のヨメ」2013.12.12       モザイクなし
睦茸「めぐりドコロ」2016.1.8         モザイクあり
へんりいだ「はつこいりぼん。」2015.4.3     モザイクなし
胃之上奇嘉郎「奉仕委員のおしごと」2015.7.2  モザイクなし
Hamao「きらきら」2015.7.17          モザイクなし
いーむす・アキ「ヌレスジ」2015.9.1      モザイクあり
にの子「キムスメインモラル」2015.11.24    モザイクあり



ヒット出版社

師走の翁ヌーディストビーチに修学旅行で!」2015.10.27  モザイクなし
岡田コウ「せんせいと、わたしと。」2013.12.10       モザイクなし
岡田コウ「Aサイズ」2015.9.22               モザイクあり
しょうさん坊主「ふわとろ彼女。」2016.1.12         モザイクあり



GOT

おかゆさん「ヤツて姉妹ました」2014.12.30   モザイクなし
茶否「レイプ&リリース」2014.5.2        モザイクなし
茶否「レイプ イズ ライフ」2015.6.26      モザイクあり
みちきんぐ「性活週間」2015.11.25       モザイクあり



キリブックス
茶否「クリスにおしえて」2014.5.10       モザイクなし
田中エキス「クチュクチュ」2015.10.24      モザイクあり
ミル・フィーユ「ここちよい重さ」2015.10.17  モザイクあり



文苑堂
四方山哲「くりぃむシチュ」2015.7.11      モザイクなし
夜歌「恋するおしっ娘」2016.1.16        モザイクあり
終焉「青の欲望」2015.12.28          モザイクあり



コアマガジン
復八磨直兎「つゆまみれ」2016.1.4        モザイクあり
藤ます「Sweet Lip」2012.12.14         モザイクあり
如月群馬「Sweethearts」2013.4.1       モザイクなし
睦茸「あまみドコロ」2012.10.19         モザイクあり



他にも出版社はあるだろうが、とりあえずここまで。
確かに、2015年の夏を境に、モザイクを付けるようになったと判断してもいいかもしれない。

しかし、ここまで書いて気づいたが、『立ち読み版と購入データでは修正内容が違う』ということはないだろうか。

今回検証に用いたのは、ほとんどが試し読み版である。2015年の夏よりも後に配信されている本はほとんど持っていなかったからだ。


というわけで、試しに一冊買ってみた。

JCマニュアル - エロ漫画 電子書籍 - DMM.R18


f:id:eno1432:20160123212404j:plain
立ち読み版



f:id:eno1432:20160123212426j:plain
購入版


DMMさん疑ってごめんなさい。


つまり、2015年の夏頃から、『試し読みの分だけモザイクをかけるようになった』ということである。
じゃあJuicyの修正はなんだったのかという話になるが、結局、雑誌自体が初めからこういった修正をかけていて、電子版はそれをそのまま表示しているだけということだろう。
茜新社は、数年前からComic LOの修正をキツめにしているから、似たような雑誌のJuicyも、同様に修正をかけたということだ。雑誌の修正は、単行本では外される。
で、たまたま同じ作品の紙の単行本を持っていたから、電子版の修正が大きいと誤解をしてしまったのだ。


さて、ではなぜ立ち読み版にはモザイクをかけるようになったのだろう。
モザイクをかけるのもタダではない。DMMの中の人が、1冊1冊確認しながら貼り付けているはずである(Kindleをはじめとする他サイトでの修正は、白塗りが基本である。わざわざモザイクという手法を選択しているのも、こだわりを感じる)。

だが、2015年の夏以前の本に遡ってモザイクをかけ直すということはしていないわけだし、それほど大きい意味があるとも思えない。
単に、購買意欲を刺激するための対処なのではないかと思う。


結局のところ、Juicyの修正に関しては、DMMは悪くないという結論に達した。
茜新社も、世の中の情勢に敏感に反応して、修正内容を決定しているのだろう。世が世なら真っ先にパクられる出版社だろうから仕方ないことだ。
そういうわけで、当ブログはこれからもDMM.comを応援していきます。