初対面の相手と会話を続けるための話題チョイス
大学入試の合格発表もぼちぼち始まり、新大学生、新社会人にとっては新しい環境に期待と絶望が生まれる時期ではないだろうか。
環境が変わるということは付き合う人間が変わるということであり、彼ら彼女らに対するファーストインプレッションが良いものになるか、気になるところだろうと思う。
人間関係というのは、すなわち対話である。初対面でうまい具合に会話を弾ませられるかどうかが、その先の円滑な人間関係を築くために重要だという説もある。
というわけで、春から新生活を送る人が、特にこれまで接点のなかった人間相手に会話を振る時、何を話題にしたらいいかを提案したい。
●天気の話題
基本にして王道。老若男女、お天道様の恩恵を受けずに生きている人間は存在しない。
とりあえず寒い、暑い、雨が降る、台風が来る、花粉が飛ぶ、PM2.5が飛ぶ、地元と比べてどうこう、と、バリエーションは豊富であるし、相手を選ばない。
もしあなたが釣りやスキー、ハイキング、サーフィンといったアウトドアスポーツを趣味にしているなら、そちらの話題につなげるというコンボも可能だ。
天気からのコンボはそこそこ有効で、スポーツの他にはファッション、ガーデニング、家事、家電、電車の運休などに会話を派生させることができる。
ただし、私のような基本引きこもり気質の人間には、最近暖かくなりましたね―の一言で会話が終わってしまう危険も高い。
それでも会話のフックとしては有効なのは間違いないので、天気予報は見ておいて損はないだろう。
●引っ越しの話題
新生活を始めている人なら、大抵の場合引っ越しをしているだろう。
その時は、とりあえずそのネタでだいぶ引っ張れる。
引っ越しは家族だけで行ったのか、業者に頼んだのか。
地元はどこか。どこに住んでいるのか。家賃はいくらか。敷金礼金は。間取りは。風呂トイレ別か。
NHKとの戦いはどうすればいいか。ガスは都市ガスかプロパンか。隣人は問題なさそうか。
近所にコンビニやスーパー、遊興施設があるならあらかじめ入っておくのもいい。
●方言の話題
あなたもしくは会話相手が地元から離れてやってきている場合に限るが、相当に有効である。
なにも地方をまたいでやってきている必要はない。同じ県でも、微妙に言い回しが違うことはよくあるため、そのあたりをネタにすればいい。
また、できればその土地の人間がいる状況で、この地方の言い回しに比べ、地元ではこう言う、といった流れにするとスムーズで良い。
さらに、あなたが新しい職場に来た新入社員の場合、現地の人間が平気で方言の指示を出し、混乱することがあるので、あらかじめ訊いておくことで対処できるというメリットもある。
●料理の話題
こちらも鉄板の話題。ものを食べずに生きる人間はいない。
現地で食べたものか、地元の名物に対する話をフックにするとやりやすいだろう。
だから、地元の有名料理はある程度説明できるようにしておいた方がいいかもしれない。
あなたが料理をするなら、そちらに話題を移してもいいし、自炊と外食のコストパフォーマンスについて話してもいい。
あらかじめ自分か相手が近所のメシ屋を利用していたなら、それも話題にできる。
あなたが飲酒するなら、好きな酒の種類から、銘柄、合わせるツマミなどで会話が膨らませられる。
●家族の話
これは話題にしやすいかどうか、ちょっと微妙かもしれない。
兄弟はいるか、何をしているのか、両親はいくつかなど、えてして転がしづらい話になってしまう。
しかし、そういった質問を好んでしてくる人間は一定数存在する。
職場の人間が訊いてきた場合、両親の歳が自分と近いとか、自分のところは何人兄弟だとか、そういった話になって会話が打ち切り終了になるため、ある意味通過儀礼として受け取っておけばいいだろう。
他にも、相手が身に着けているものや、携帯の機種を話題にするという手もある。
スマホから関連して、ソーシャルゲームの話題に入ることもできるが、同じゲームをやっている者でなければいまいち盛り上がらないので、進んで話題にする必要はないだろう。
余談だが、大学の工学部や高専の場合は、今期見ているアニメの話をするだけで十分な場合がある。
もっとも、相手次第では、野球や宗教の話をするのと同義になってしまうため、注意が必要だが。