傷口にユーゲル

主にアニメとか漫画とか仕事のこと

「誰が賢者を殺したか?」8話感想

あんまり話が進まなかった。


前回
eno000.hatenablog.com



・溝呂木くん死亡確定
やはりフェイクでも何でもなく、普通に死んでいた。
しかし特に鑑識の結果だとか遺留データの捜索などといった描写はなく、「手がかりらしい手がかりだってない」という発言から、本当になんの情報も得られていないらしい。

鑑識の方は結果に時間がかかるとしても、ダーゲンハイムの時のように遺体のデータを探らないのは意味不明である。『睡眠時に死ぬとデータのサルベージは不可能になる』とか、無茶でもいいから説明が欲しい。

また、作中で明言されていたFBIの見張りについて、まったく言及がないのはさらに輪をかけて理解できない。超重要な情報源のはずなのだが、もう溝呂木くんの容疑が晴れたからと人員を外していたのだろうか。

さらに、客観的に明らかに一番怪しいノエルが1ミリも疑われていないのも違和感がある。



・「溝呂木くんの死の責任の一端は我々に」
ほぼ全部FBIのせいのような気もする。



・「……正直もう無理かもな。"賢者"ダーゲンハイム殺しの犯人を挙げるのは…」
諦めが早すぎるFBIの面々。
これだけ人間がいたなら2、3人溝呂木くんの警護に付いていてほしかった。
1人の有能な人間に頼り切った組織がいかに脆いかを教えてくれるシーンである。



・「わたすは犯人を赦せない…」
村長の「もしおめえがアーミッシュとして生きていぐつもりなら、復讐心をもったらならねえ。きっと犯人さ赦すんだべ」という台詞は、この先活かされることがあるのだろうか。少なくともノエルの心には届いていないようだ。



・「掛け値なくたったひとつだけ残された最後の手がかり」
本当に溝呂木くん殺しの現場からはまったく手がかりが見つからなかったようだ。
それだけすごい犯人ということなのだろうが、そこまでできるなら溝呂木くんを殺した後、部屋に火でもつけた方が手っ取り早かったのではないだろうか。



・すごいタイミングで爆破される病院
バナーの生死は不明。口封じに殺されたということなのだろうが、なんでFBIが部屋に入った瞬間に爆破しなかったのかは謎である。わざわざFBIの目の前で爆破するというのは、愉快犯的な意味があるか、捜査を妨害・警告する意図があったとも取れる。
しかし爆発の規模が大きすぎる。人ひとり殺すだけなら、ここまで大きな爆発にする必要はない。漫画的な演出ということなのだろうが、さすがに病室に隠しておけるようなサイズの爆薬ではないだろう。




バナーが死んでいたらもはや進退窮まるというレベルではないが、FBIはこのピンチをどう切り抜けるのだろうか。
たぶん"一行"の別のメンバーが登場するのだろうが、こうなってくると、『誰が賢者を殺したか』という当初の謎がどうでもよくなってくる。

溝呂木くん殺しの件だけでも、

『溝呂木くんの得た情報は何か?』
『なぜノエルは見逃されたか?』
『犯人が見張りの目をすり抜けたのはなぜか?』
『鍵を破って侵入したのか? そもそも遺体発見時に扉や窓の鍵は開いていたのか?』
『溝呂木くんが情報を得たということを犯人はどうやって知ったのか?』
『警察病院にどうやって大量の爆弾を仕掛けたのか?』
『FBIの到着と同時に爆破したということは、犯人はどこかから監視しているのか?』

といった疑問がある。


ここ最近ノエルの存在感が薄いので、もうちょっとがんばってほしい。
諦めの早すぎるFBIを激励するだけでは、やはり無理やり主人公感を演出しただけという気分になってしまう。


今週の1コマ
f:id:eno1432:20161026230017p:plain

次回
eno000.hatenablog.com