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傷口にユーゲル

主にアニメとか漫画とか仕事のこと

「誰が賢者を殺したか?」10話感想

なんなんだこれは。


前回
eno000.hatenablog.com



・「だからバナーはここで寝泊まりしてたんだろう。標的の監視も兼ねて」

バナーの家は高架下のコンテナハウス。放火したビルがよく見える場所ではあるが、標的とはなんのことだろう。

藤村刑事の言いぶりでは、ビルそのもののことを指しているようだが、こんな遠くからビルが見えたからといって、なんの監視になるのか理解できない。

望遠鏡のたぐいで覗き見していたのかもしれないが、それならもう少し高い場所にいないとろくに見えもしないだろう。



・「このコンテナは警察が徹底的に調べた」

だから2人きりでやってきたのだということらしい。
特に立入禁止の表示なども付けていなかったし、鍵も単純な南京錠なので、何者かが事前に侵入した可能性はある。



・「先日起きた中東の米軍基地襲撃事件を?」

なんなんだこの下手くそな翻訳文みたいな台詞は。



・「もはや我々の手には負えないでしょう」

やはり諦めが早い。仮にもFBIがこんなこと言っていいのだろうか。



・"一行"の力を借りることにしたマルコさん

以前に「賢者殺しがなかったら"一行"は一生見つけることはできなかった」と言っていたのだが、このドヤ顔はどこから来るのだろう。

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これは殴りたい


溝呂木くんも死んで、"一行"につながる手がかりも一切残されていない状態でどうアプローチするつもりだったのか気になる。



・唐突な宅配便

爆発の時もそうだが、すさまじいタイミングである。わざわざマルコさんがやって来る時間に届けられるように指定したとでもいうのだろうか。
そもそもこの宅配の兄ちゃんが犯人ではないのだろうか。

一応、犯人がバナーの死を知らず、彼を始末するために送ったものという可能性もないではないが、バナーが逮捕されたのは2ヶ月前である。さすがにあり得ないか。

どう考えても内通者がいるか内部の人間が犯人のパターンだが、本命だったマルコさんは今回で疑いが晴れた。犯人扱いしてごめんねマルコさん。



・「なんだこのマークは?」
 「継ぐ者たちのシンボルです」

教えてやっとけよ。



・なんの迷いもなく箱を開けるマルコさん

あからさまな不審物に対していくらなんでも不用心すぎる。
見た感じ箱に封らしきものがされている気配もないが、配達中に蓋が開いたらどうするのか。

中に入っていた『沈黙は金、雄弁は銀』というメッセージは、『死人に口なしだ、ハハッ!』を思い出させる。ということは、特に意味はなさそうだ。


 
・箱から毒ガスが噴出

二重底か何かになっていて、蓋を開くと一気に噴出する仕掛けだったらしい。
二人がまったく気づく様子がなかったことから、無色無臭のガスらしいことがわかるが、これほど小さな箱に収まるレベルの量で2人を殺傷できるということは、かなり毒性が高そうである。爆弾を米軍基地から奪ったように、この毒ガスもどこかから奪ったものかもしれない。



・脱出を阻む南京錠

なんだか不思議な仕組みの扉だが、作画ミスだろうか。
藤村刑事が開けた南京錠と同じもののようなので、そのまま扉に引っ掛けて中に入っていたようだ。アホか。


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同じ錠っぽい



・「お…まえ…? なぜ……」
 「……さようなら、マルコさん」

早くその顔をスクショして一斉メールするんだ。

電話がDNAデバイスで実現できているなら、SOS用の緊急回線くらいあってもよさそうなものだが、最後の力を振り絞って連絡を取ることはできなかったのだろうか。

また、そういった危険があるのにわざわざ姿を表したのは、どういう理由からなのだろう。
犯人はマルコさんと顔見知りで、さらに「マルコさん」と呼んでいることから、かなり容疑者が絞られる。
というか、サイモン、ニック、ノエルの3人しかいない。

いくらなんでもここでまったくの新キャラが出てくるということはないだろう。

大穴中の大穴で、溝呂木くんが実は生きていて犯人だったという可能性があるが、死体まで確認されているのだからさすがにないか。


しかし、ここで逆に考えてみると、犯人は上記の3人に罪を着せるため、わざと姿を見せたという可能性もある。

変装、ないし視界をハッキングし、サイモンなどの姿でマルコさんの前に現れ、マルコさんの遺留データに間違った犯人像を残すという計画だ。

でなければ、犯人の顔が残り、決定的な証拠になってしまう。

もっとも、このあとすぐにコンテナが焼き払われ、バナーのようにデータをサルベージできなくなる展開になる気もするが。



・まとめ

マルコさん犯人説を信じていたが、あっさり否定されてしまった。

次に怪しいのはサイモン……といいたいところだが、ここまで露骨に身内が死んでいくと、この作品の読み方自体を改めなければならないかもしれない。

犯人は"継ぐ者たち"という組織であり、それをいかにして追い詰めるかというのが、この話の主題であるという見方である。


そうなると、「誰が賢者を殺したか?」というタイトル自体がまったくふさわしくないことになってしまうが仕方ない。
現状、「どうやって継ぐ者たちを見つけるか?」ということの方がよっぽど重要だ。


さて、ここまで捜査側が死んでしまうと、もはや話を続けることが不可能に思える。

現実的に考えれば、身内が殺されてしまったのだから、FBIや警察は余計に本腰を入れて"継ぐ者たち"を探すだろうが、漫画的に考えればこれは積みである。第一部完という形にして、仕切り直すのが正解だろう。

この先の展開としては、溝呂木くんの死を知った"一行"の誰かがノエルにアプローチし、捜査を引き継ぐという流れを予想する。というより、それ以外にまともに話を動かせる気がしない。

ダーゲンハイムが名前を出していた、アレン、フラナガン、メリールウあたりが本命だが、誰が来るのかはさすがに予想がつかない。誰でも構わないが、早く溝呂木くんたちの仇を討ってほしい。ここまでの殺人で、なんの手がかりも残されていないため、死んだ人間はまったくの無駄死にである。


今週の1コマ
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次回
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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

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