傷口にユーゲル

主にアニメとか漫画とか仕事のこと

視聴中の冬アニメ雑感

2016年冬アニメもおおよそ観るものが固定されてきて、そろそろ折り返し地点といったところ。現時点で視聴中のアニメとその感想をまとめておこうと思う。
なお、前期から継続して視聴しているものは除く。




●おしえて!ギャル子ちゃん

4話まで視聴

生々しい。オタ子のナチュラルにゲスいトークと、それに反応するギャル子のかわいさが売り、という感じだと思うが、ちょっとレベルが高く、あまり人には勧められないかもしれない。しかし、「今の私は陥没乳首博士だ」という狂った台詞は一聴の価値がある。
能登麻美子の元気な下ネタサブタイトルコールが、作品に彩りを添える。ただ、それだけではちょっとごまかしきれないくらいには湿度の高い作品である。


魔法少女なんてもういいですから。

6話まで視聴

主人公のゆずかが可愛く、コスチュームがエロいので視聴中。原作者の双見酔は、前作で高卒ニートの4コマを描いていたが、今回はしっかりものの中学生が主人公。料理もしなかった前作主人公から、だいぶ成長している。
ストーリー的には、ゆるい日常系+魔女っ子という感じ? 昨今の戦ってばかりの魔法少女というより、古きよき『魔女っ子』である。
余談だが、マスコットキャラのミトンがどう見ても音速丸である。


●おじさんとマシュマロ

6話まで視聴

マシュマロ好きなメタボのおじさんと、そのおじさんが好きなOLの話。OLのほうがちょっとアプローチ過激気味で生々しいが、ギャル子ちゃんを観た後だと聖女と言っていいレベルである。いややっぱり似たようなもんか。
なぜか番組の最後にマシュマロクッキングのコーナーが設けられていて、出演声優が実写で料理番組もどきの茶番を行う。最初は戸惑うが、慣れるとまあ普通に邪魔だなくらいの感想に落ち着く。


●闇芝居 三期

6話まで視聴

いわく言いがたい。いかにも低予算といった作画が、なんだか不安になるようなホラーテイストにかえってマッチしている。なんとなく「不安の種」とかを思い出す作風だった。


●石膏ボーイズ

4話まで視聴

なんだろう、これ。
あまりにも斬新すぎて語る言葉を探しづらいが、基本的には出落ちアニメである。声優の演技力を噛みしめるのにはいいかも。口パクすらないので、誰が発言したのかを理解するのにも苦労するが。


●灰と幻想のグリムガル

6話まで視聴

今期のお気に入り。いわゆる異世界転移ものだが、主人公たちはゴブリンを狩るのにも苦労する弱小パーティという設定。
背景美術が圧倒的で、ファンタジー世界に耽溺するのに十分な力を発揮している。アクションシーンも精緻かつ泥臭くて○。また「あいうら」の監督らしく、脚の作画に対するこだわりが尋常ではない。ちょっとやりすぎではないかと思うレベルである。
ストーリーについても、等身大のキャラクターが紡ぐ物語を丁寧に提示していて、感情移入に貢献している。なんとなく「六花の勇者」コースに入りそうな懸念もあるが、応援していきたい作品である。


●この素晴らしい世界に祝福を!

5話まで視聴

なにかとグリムガルと比べられる気がするが、こちらはコメディ全振り。野尻抱介が批判したことがちょっと前に話題になった。

SF作家の野尻抱介氏が「このすば」を『悪書』と批判をしたことで叩かれている模様 : まとレーベル@ラノベ新刊情報サイト


とりあえずめぐみんがかわいい。このすばの魅力の半分以上はめぐみんが背負っているとといっても過言ではない。余談だが、彼女の呪文詠唱を聞いていると、なんとなく「スレイヤーズ」を思い出す。スレイヤーズが当時のファンタジーやRPGを皮肉った作風だとすると、このすばは現在の異世界転生ものを皮肉ったものといえるかもしれない。
コメディとしては、笑えるものと微妙なものの触れ幅がけっこうある気がする。「母はゆいゆい、父はひょいざぶろー」とかはけっこうキツい。あと主人公であるカズマのゲスさが人を選ぶかもしれない。その辺、声優の演技はかなりいい方向に作用している。


●アクティヴレイド-機動強襲室第八係-

6話まで視聴

日曜朝に放送してもいいレベル。好きなものを好きなように見せるから、ついてこれるやつだけついてこいといった男気を感じる。マイトガインなどを思い起こさせる、とても男の子な車両メカはなかなかかっこいいし、ウィルウェアのデザインもケレン味が利いている。
しかし相変わらずキャラの名前は覚えられない。


●だがしかし

5話まで視聴

原作読了済み。なぜ30分アニメにしたのかは謎だが、尺があるぶん演出が贅沢になっている。パロネタがややくどく感じてしまうかもしれないが、許容範囲だと思う。
動きと声がついて、さらに可愛くなったサヤ師が見られただけでも価値は大きい。


●霊剣山 星屑たちの宴

5話まで視聴

なぜ観続けているのかわからない。が、なぜかここまでついてきてしまった。いまだにストーリーはよくわからないし、中国の文化的なものなのか、意味不明な演出やなにやらが多発する。
安定しない作画、唐突に挟まれる反応しづらいギャグ、手抜きと紙一重の崩し顔、エトセトラエトセトラ。
霊剣山を観ていると、90年代、平日の夕方6時からやっていたアニメを思い出す。この作品は、我々に忘れてしまっていたノスタルジーを喚起させ、アニメというものの受け止め方を内省させるためのものなのかもしれない。


●ブブキ・ブランキ

5話まで視聴

こちらもストーリーはわかりづらいが、パートごとの引力は結構大きく、つい次が気になってしまう。バトルものかと思いきや、巨大ロボットもののようで、と思ったらやはりバトルもののような。ちょっとジャンル分けが難しい。
かなり設定が凝ってそうな話なので、じっくり観ていけばそのうち理解できるのではないだろうか。わからないまま最終回を迎えそうな気もするが。


●無彩限のファントム・ワールド

7話まで視聴

京アニが微妙にエロスを意識した作品。ストーリー的には特に見るところはない。
どうでもいいが、小糸の能力発動シーンが非常にダサい。呪文詠唱もさることながら、『声で攻撃する』というのをアニメでやるなら、もう少しエフェクトを変えるなりするべきだろう。


●青の彼方のフォーリズム

6話まで視聴

フライングサーカスという架空のスポーツを扱った作品。オレンジがCG担当なので観ているという面はある。キャラクターは可愛いし、わりとまっとうにスポ根やっている気がするので、ここまでついていっている。お気に入りキャラは佐藤院さん。


●少女たちは荒野を目指す

5話まで視聴

高校生チームがぶつかり合いながらもゲームを作ろうとする話。優秀な人材がホイホイ見つかりすぎな気もするが、チームを作ったあとの軋轢や障害に主眼を置いているのだろうから、これで正解か。あと
たまに花澤香菜のキャラが合っていないんじゃないかしらと思ったり。



以上14作品。思いのほか、数が多かった。
なお、「僕だけがいない街」は視聴環境がないため、ニコ生の一挙配信待ちである。

今のところ、好きな作品上位はグリムガル、このすば、アクティヴレイドあたり。前期と比べて、観ている作品数は増えている気がする。なんだかんだいってファンタジーとメカは偉大である。


Knew day