傷口にユーゲル

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「誰が賢者を殺したか?」13話感想

もはやFBIが死神でしかない

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・「彼は警察の取調べが終わった後欧州の研究所へ」

布袋先生は2ヶ月前に火事から逃れ、ずっとヨーロッパにいたらしい。その間『継ぐ者たち』に襲われなかったというのはどういう理由からなのだろう。
いくらなんでも、まったく外部から干渉がないような場所に缶詰になっていたとは思えない。が、ずっと殺されずに済んでいた理由も思いつかない。



・「そもそもそんな組織があるなんてのも初耳です」

『継ぐ者たち』の件について、"一行"はまったく知らないのだろうか。溝呂木くんがあんな体たらくだったし、みんな情報収集能力は大したことがないのかもしれない。



・「ダーゲンハイムとゾロ、あいつら二人とも、事件の被害者なんですね?」

布袋先生は仲間が殺されたことを知らなかった。このぶんだと、リーダーのアレンも気づいていなさそうだ。仮にもハッカー集団がそれでいいのだろうか。
どうやら"一行"のメンバーはお互いのリアルでの身分を知らず、解散後は連絡を取り合うなどということもなかったようだ。ただ、3話の描写から、アレンは溝呂木くんのことを確実に知っているため、それが殺されたということに気づいていないのなら、とんだポンコツだということになる。もしくはアレンが犯人か。



・『継ぐ者たち』印のダンボー

毒ガスの時といい、絵面がシュールである。
「一体いつから……?」などと白々しいレッドさんだが、これだけ堂々と書かれていて気づかないのも不思議だ。ARで後から浮かび上がらせたという可能性もあるが、ノエルの目に見えているのでそれもない。いい加減ノエルが邪魔に思えてきた。ストーリーを面白くしない方にしない方に役立っている。



・布袋先生のあまりにも早すぎる退場

まさか1話も保たずに脱落してしまうとは驚きである。前回、死ぬにしてもすぐに殺されることはないだろうなどと浅はかな予想をしていたのが恥ずかしい。
死因は段ボールに入っていたペットボトルの水を飲んだこと。毒入りだったのだろう。いや、まだ死んだと決まったわけではないが、これが布袋先生一流の演技なら、かなりすごい。

で、気になることに、登壇する布袋先生はペットボトルを持っていない。ということは、事前にスタッフが卓上にペットボトルを置いたのだろうが、それだと布袋先生の前に講演していた人が死んでいるはずだ。
布袋先生が飲むペットボトルに、ピンポイントに毒を仕込むというのは難しくないだろうか。段ボールのマークはフェイクで、グラスの方に毒が付着していたという推測もできるが、そのあたりは鑑識で明らかになるだろう。ただ、そもそも鑑識などというものがこの世界に存在するのかは謎だ。



●まとめ

『継ぐ者たち』が箱にマークを入れるのは、何かのこだわりなのだろうか。自分たちの力を誇示する目的があるのだろうが、どうにも殺害手段がアナクロすぎてハッカー集団という感じがしない。
また、相変わらずのことだが布袋先生殺害のタイミングがすさまじい。『継ぐ者たち』は、わざわざFBIの目の前でターゲットを殺すことを狙っているのだろう。それだけ彼我の能力差が激しいということで、布袋先生がこのままあっさり死ぬことで、またもや手がかりがなくならないか心配である。
さらに、なにげにこれまでの被害者は、常にノエルがそばにいる状態で死んでいる。心情の描写までやっている主人公格が真犯人というのは考えづらいが、いわゆる『地の文で騙す』ということもやりそうな作品なので、一応犯人候補に挙げておきたい。


今週の1コマ
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早すぎる埋葬

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