スチールチェーン強すぎ問題とエアブロウの人について
HUNTER×HUNTERが再開して1ヶ月ほどになったが、複雑さが加速するばかりなので、気になったことをちょっとまとめておきたい。
主に"奪う人差し指の鎖(スチールチェーン)"強すぎ問題と、クラピカ命張りすぎ問題について。あとビンセントとかいう強烈な印象を残したモブも。
●スチールチェーンについて判明していること
・人差し指の鎖から伸びる注射器状の針を対象に刺し、オーラを吸うことで能力を一時的に奪うことができる。
・さらに吸い続けることで、対象を"絶"状態にできる。
・能力を奪うまでにかかる時間はかなり短い模様。"絶"にまで持ち込むのはそれなりに時間がかかりそう。
・吸い取る能力は1つまで。別の能力を吸い取る場合、"人差し指の絶対時間(ステルスドルフィン)"に能力をセットする必要がある。
・"ステルスドルフィン"にセットされた能力は解析され、詳細がわかる。さらに1度だけ自分のものとして使用でき、使用された能力は本人に戻る。
・"ステルスドルフィン"は他人に憑依させ、奪った能力の使用権を与えることができる。
・"ステルスドルフィン"がセットできる能力は恐らく2つまで(イルカのフォルム的に)。
・奪った能力をセットした場合、能力を発動しなければ"ステルスドルフィン"は解除できず、その間、"絶対時間(エンペラータイム)"の状態が強制的に持続される。
・"エンペラータイム"が発動している間、1秒ごとに1時間寿命が縮む。
・"スチールチェーン"単独の発動に"エンペラータイム"は必要ない。
・ヒソカやネフェルピトーのように、複数の能力を持っている相手を対象にした場合どうなるのかは不明。
・"ステルスドルフィン"が憑依した人間は、念能力を持たなくても念が見えるようになる。
明らかに見えるようになってるオイト
●リスクについて
現在クラピカは"裏窓(リトルアイ)"をセットしたドルフィンを維持し続けているため、ガンガン寿命を消費しているわけだが、この制約はどんな程度のものだろう。
寿命が短くなるというのは直感的に嫌なリスクだが、「戦闘中の数秒間は気が遠くなるほど長い(ナックル談)」ということもあるし、"エンペラータイム"の有用性を考えるとむしろ軽い制約だと思える。
ただ問題なのは、『セットした能力を使用しなければ"エンペラータイム"が強制的に持続する』という点だろう。
作中でクラピカが危惧しているように、能力の発動条件が難しい場合、能力使用ができずに延々と寿命を消費し続けることになってしまう。
奪うとまずそうな能力の例:
・モラウの"紫煙拳(ディープパープル)"や、シャルナークの"携帯する他人の運命(ブラックボイス)"
愛用の道具がなければ能力発動が不可能。能力奪取と同時に道具も奪わなければならない。
・クロロの"盗賊の極意(スキルハンター)"や、レオルの"謝債発行機(レンタルポット)"
念能力者が他に必要で、さらに能力発動条件が厳しい。仲間の能力者がいればいけるか。
・アベンガネ、ヒナなどの除念
除念する対象がいなければ発動不可。さらに、除念後なんらかのハンデを負う。
・イカルゴの"死体と遊ぶな子供達(リビングデッドドール)"
死体の中に潜り込む必要がある。無理。
作中の大部分の能力は大丈夫そうだが、いくつかヤバいのが混ざっている。
確率は低いとはいえ、セットした時点でほぼ死亡確定という可能性があることを考えると、能力の強力さと釣り合っているのかもしれない。
●ビンセントの能力
"スチールチェーン"内で宙に浮いたままの"虚空拳(エアブロウ)"。いったいどんな能力なのだろうか。
能力名と動作とビンセントのかませ臭、「出な…?」というモノローグを考えるに、単純な放出系攻撃だと思われる。たぶん、張り手を遠距離に飛ばすとかそういう感じ。
問題は、発動に厳しい制約があるかどうかである。
登場から10数ページで死亡したビンセントだが、能力に制約があると仮定すると、一応以下のようなものが考えられる。
①:相手に対して警告を行い、相手がそれを無視する。
②:別の手段で事前に攻撃を行う(この場合は銃撃)。
③:事前に誰かを殺害する(この場合は侍女のサンドラ)。
④:使用する場所が密室である("密室遊魚(インドアフィッシュ)"と同様)。
この場合、オイトがクリアするのが難しいのは②と③で、③に至っては不可能に近い。さすがにそこまで重い制約が課せられているとは考えにくいが、クラピカ視点では、すぐに"エアブロウ"をセットする気にならないのも仕方ないだろう。
一応ビルから能力の詳細を聞いていたはずの"リトルアイ"ですら、365話時点でまだ発動できていないことを考えると、むやみにリスクを増やしたくないのは理解できる話である。
部屋に入った瞬間に奇襲してもよかったはず
●まとめ
どちらにしろ、さっさと"リトルアイ"を発動させてしまわないとクラピカの寿命がマッハなのだが、『第3王子チョウライの領域内でオイトが念を使う』という状況になるのはまずそうだ。少なくとも側近についているコベントバはベンジャミンの私設兵であるため、念能力者なのは確実である。
チョウライがこの2人をそばに置いているのは、上の兄弟としばらく穏便にしていたいから?
使うならこの場を離れてからだが、その後すぐにツベッパ側との接触があることを考えると、クラピカが一息つける状況は、しばらく訪れなさそうだ。