【シャドウバース】『ダークネス・エボルヴ』新カード感想2
追加カードがすべて出揃ったので、続き。
●ニュートラル
忌むべき悪魔の像
2/0/3
【守護】
ファンファーレ 自分の場に進化後フォロワーが2体以上いるなら、+4/+2する。
評価★☆☆☆☆
効果起動の条件が厳しく、大抵の場合、体力が1高くドローできない「ベルエンジェル」でしかない。序盤を耐えたいなら、今回追加された優秀な低コスト除去を使えばいいだけで、このカードを積極的に採用する理由はない。
死の舞踏
5コストスペル
相手フォロワー1体を破壊する。相手リーダーに2ダメージ。
評価★★★★★
強い。なぜニュートラルなのか意味不明なレベル。特にアグロ系のデッキで、相手の守護を消しつつ総ダメージを増やせる。
シャドウバースはリーダーに直接ダメージを与える手段が制限されていると思ったが、その法則は破られつつあるようだ。
何が悲しいといって、ヴァンパイアやビショップといった除去が豊富なリーダーで、普通に採用されそうなところである。
特にアグロヴァンパイアは、確定除去で自分にダメージが来たり、復讐状態になれずに追加効果が意味なかったりするので、入れる余地が多分にある。
疾走ビショップも打点不足が起こりがちなので、それを解消するいいカードが入ったといえる。
烈火の魔弾
3コストスペル
相手のフォロワー1体に3ダメージ。そのフォロワーが進化後なら、3ダメージではなく5ダメージ。
評価★★★★☆
「ソウルハント」レベルの火力が全リーダーに供給された。今回の追加は除去を安売りしていると感じる。
進化時フォロワーに5ダメージというのはかなり大きく、よく見る『進化後「ゴブリンマウントデーモン」が体力5で立っている』という状況を突破できる。
それでなくても、早急に倒したい相手というのは進化後であることが多いため、かなり活躍しそうなカード。
インペリアルマンモス
7/6/7
効果なし
評価★☆☆☆☆
7コストの標準スタッツが6/7であることが判明した。
レイジングエティン
6/4/5
【守護】
評価★☆☆☆☆
守護であるのはいいが、体力が微妙に低い。1コスト下の「ゴブリンマウントデーモン」はもとより、「天剣の乙女」よりも低いのはどうかと思う。
6コストならもっとパワーのあるカードを使いたいため、このカードの居場所はない。
●エルフ
パフュームドワーフ
2/3/1
【ファンファーレ】自分の場に進化後フォロワーがいるなら、相手のフォロワー1体を、次のターン攻撃不能にする。
評価★★★☆☆
エルフはフェアリーを場に残しておきやすく、進化権も大胆に使っていけるので、けっこう役に立ちそうではある。
しかし2/3/1のスタッツは不安が残り、安定して戦略に組み込むのは難しそう。
癒しのエルフ
3/1/4
自分の他のフォロワーが場に出るたび、自分のリーダーを1回復。
評価★★☆☆☆
体力が高めで生き残りやすいのはいいが、攻撃力1なのもあって、相手に対しての圧力は低く、ちょっと地味。序盤に効果が腐りやすそうなのもマイナス。
なにより、エルフで回復したいなら、他にもいいカードがある。
太古の森神
6/1/1
【ファンファーレ】 自分の他の手札1枚につき+1/+1する。
評価★★★★★
なぜエルフでこの効果を出したのか理解に苦しむ。
手札最大のとき6/9/9。それでなくても標準以上のサイズで出せれば十分強く、「エクスキューション」などの確定除去でなければ対処できない。
エルフの高スタッツフォロワー不足を解消してくれるカード。
グランドアーチャー・セルウィン
6/4/6
【ファンファーレ】 相手のフォロワー1体を、次のターン攻撃不能にする。そのフォロワーの攻撃力が3以下なら、攻撃不能にするのではなく、手札に戻す。
評価★★★★☆
沼の精の効果か、もしくはバウンス。効果が中途半端になりがちかもしれないが、スタッツはなかなかで、相手にするとかなりめんどくさそう。
深緑の守護者
5/3/5
【守護】
【ラストワード】 フェアリー2枚を手札に加える。
評価★★★★★
守護の二文字がとても強い。別にいらなかったんじゃないかと思う。
横に並んだフェアリーを守るもよし、手札補充と時間稼ぎに使うもよしで、仕事の幅が広い。
これだけ効果が盛られていて、5/3/5は十分な数字。弱い点が見当たらない。
森隠れの人狼
4/4/3
【ファンファーレ】このターン中に(このカードを含めず)カードを2枚以上プレイしていたなら、【潜伏】を持つ。
評価★★☆☆☆
4コストのカードで欲しい効果かというと、首を傾げる。潜伏シナジーのカードが追加されるなどすれば評価も変わるかもしれないが、あまり使いたいカードではない。
翅の輝き
2コストスペル
カードを1枚引く。このターン中に(このカードを含めず)カードを2枚以上プレイしていたなら、1枚ではなく2枚引く。
評価★★★★★
現在猛威を振るっている冥府エルフの強化パーツが入った。
中盤以降、かなりの場面で2コスト2ドローができ、デッキを掘り進めていける。コストが軽く、効果を無視しても1枚は引けるため、他の『2枚以上プレイしていたら』というカードの条件を満たすのにも使える。
エルフの弓術
3コストスペル
ランダムな相手のフォロワー1体に1ダメージ。これを「このターン中にカードをプレイした枚数(このカードも含める)」と同じだけ行う。
評価★☆☆☆☆
やはり「森の意思」が競合対象。さすがに3コストでこの効果は厳しい。
●ロイヤル
ガンナーメイド・セリエ
2/2/2
【進化後】【進化時】自分の場に指揮官・カードがあるなら、+1/1する
評価★☆☆☆☆
指揮官を確保しつつこのカードを進化させなければならない。手間の割に、リターンはいまいち。しかもロイヤルの2コストは他が優秀すぎる。
冷酷なる暗殺者
3/1/1
【必殺】
【ファンファーレ】 自分の場に指揮官カードがあるなら疾走を持つ。
評価★★★★☆
指揮官の確保が必要だが、強力で新しい動きができるようになった。
「ロイヤルセイバー・オーレリア」などの『対象にならない』カードを討ち取るのにとても重宝する。
指揮官のコストを度外視すれば、一応3コストで確定除去ができるというのも強い。
ただし、状況によっては完全に劣化「スペクター」なため、デッキは気をつけて構築する必要がある。
スウィフトペネトレーター
3/3/2
【ファンファーレ】 自分の場に進化後フォロワーがいるなら、+1/+0して、【潜伏】を持つ。
評価★★☆☆☆
効果はなかなか強力。しかし、このカードが出るタイミングでロイヤルが進化後フォロワーを確保できているかというと、疑問と言わざるをえない。
場に残ったフォロワーを進化させつつ、このカード+下記「渾身の一振り」などで対応すると強いかもしれない。
ミラージュディフェンサー
4/3/4
【守護】
評価★★★★☆
とりあえず【守護】の二文字は強い。スタッツも標準を保っている。
たしかに地味ではあるが、「フローラルフェンサー」が派手すぎるだけで、進化フォロワーを堅実に守るなど、このカードにできる仕事も十分強い。
また、これでロイヤルには2~5コストに守護フォロワーが揃ったわけで、地味に守護の豊富なリーダーである。重めのカードを採用したコントロール寄りのロイヤルデッキが開発されるかもしれない。
アサルトコマンダー
5/4/4
【ファンファーレ】 自分の兵士・フォロワーすべてを+1/+0する。
評価★★☆☆☆
真っ向から「風神」や「セージコマンダー」と競合していくカード。コストの違う後者はともかく、「風神」と比べても、兵士限定なのはかなりマイナスで、ターン開始時のバフもない。もっとも、「風神」が次のターンまで生き残っていることは稀だが。
4/4のスタッツを利用し、相手の守護を倒しつつ強化したフォロワーを押し付けていくのがこのカードの強みだろう。しかし大抵の場合は「風神」でよさそう。
レオニダス
9/7/8
【ラストワード】 レオニダスの遺志1つを出す。
(レオニダスの遺志:自分の場にフォロワーが出るたび、それは+3/+3され、【突進】を持つ。)
評価★★☆☆☆
すばらしい効果とイラスト。そしてとても重く遅い。
さすがに9コストラストワードでようやくアミュレットが出るというのは悠長すぎではないだろうか。コントロールロイヤルが現実になれば、採用の目も出てくるかもしれない。
師の教え
1コストスペル
自分か相手のフォロワー1体を、ターン終了まで+1/+0する。カードを1枚引く。
評価★★★★★
強い。1コストなのが○。相手のフォロワーも対象にできるのが○。キャントリップまでついているのがさらに○。
コストが余った時に気軽に使え、効果の発動した「ワイトキング」などの相手を「ツバキ」の対象にできる可能性がある。
こういった小回りの利くカードは、搦め手の苦手なロイヤルにはありがたい存在である。
渾身の一振り
2コストスペル
「相手の場のフォロワーの数」が自分より多いなら、ナイトを1体出す。相手のフォロワー1体に2ダメージ。
評価★★★★★
後攻を引くことに新たな価値が生まれた。相手の2/2を潰しつつナイトを出せる。前述のコントロールロイヤルを作る場合にはとても重宝しそうなカード。
ただ単に2ダメージを出したい時にも便利で、戦略に幅が生まれる。
盗賊の極意
3コストアミュレット
自分のターン終了時、潜伏状態の自分のフォロワーすべてを+1/+1する。
評価★★★☆☆
永続的にバフを撒けるのは強力。
しかし、潜伏状態を維持するのは容易ではなく、殴らずじっとしているならその分総火力は落ちてしまう。「闇を纏う暗殺者」などで潜伏を付け直すことはできるが、そこまでする必要があるかは疑問。
もう少しシナジーを得られるカードが増えたら評価も上がりそうである。一応、「コウガクノイチ」との相性はいいが、あちらが重すぎるのであまり組み合わせる旨味はない。
●ウィッチ
古き魔術師・レヴィ
2/2/2
【進化時】 紅蓮の魔術1枚を手札に加える。
(紅蓮の魔術:1コストスペル 相手のリーダーかフォロワーに3ダメージ)
評価★★★★★
進化で得られるスペルが頭のおかしい性能をしている。優秀な「ブレイジングブレス」をはるかに超える効率の除去カードで、スペルウィッチのブーストをしつつ盤面を掃除できる。
スタッツも優秀で、特に進化をしなくても最低限働けるのは長所。マーリンとどちらを進化させるかは状況に応じて選びたい。
ベビーウィッチ・エミル
3/2/2
【スペルブースト】 コスト-1
評価★★★☆☆
ちっちゃな「フレイムデストロイヤー」みたいな感じ。「実験開始」や「虹の輝き」などでさりげなくブーストしておくと、盤面を取るのに役立つかもしれない。
水晶の魔撃手
4/3/4
他のフォロワーが進化するたび、スペルブーストする。
評価★☆☆☆☆
スペルウィッチにこのカードが入る隙間はなさそうに見える。ウィッチに入れる4コストフォロワーなら、もうちょっとアグレッシブな効果を期待したい。
グランドガーゴイル
5/4/5
【ラストワード】 土の魔片を1つ出す。
評価★★☆☆☆
やはり出せるタイミングが遅い。5コスのこのカードが死んでようやく土の印が出るので、後手後手に回りやすいのがネック。
シャドウウィッチ
6/5/5
【ファンファーレ】【土の秘術】 相手のフォロワー1体かアミュレット1つをクレイゴーレムに変身させる。
評価★★☆☆☆
土の印を消費する割に、消滅ではなくあくまでゴーレム変身と、やや融通がきかない。コストも高く、スタッツも低めなため、積極的に採用するのは躊躇われるカード。
破砕の禁術
6コストスペル
体力2以下の相手のフォロワーすべてを消滅させる。
【土の秘術】体力2以下ではなく5以下を消滅させる。
評価★★★★★
なぜ破壊ではなく消滅なのか。なぜ相手だけ対象なのか。なぜ禁術なのに6コストで使えるのか。
いろいろと突っ込みたいところは多いが、実際に使うには、「土の印」がほぼ必須になるだろう。
幸い今回で使いやすい土の印供給カードが増えたので、無駄遣いしなければこのカードに消費する分は無理なく確保できそう。
体力5というのは相当の範囲が対象になり、形勢を一気に変えることができる。
連続実験
7コストスペル
クレイゴーレム1体を出す。
【スペルブースト】 +1体
評価★☆☆☆☆
さすがにコストの割に効果がいまいちすぎる。横に並べたいなら大抵の場合「サモンスノー」で事足りる。
クレイゴーレムを強化するカードなどが追加されたらお呼びがかかるかもしれない。
くず鉄の錬成
1コストアミュレット
【ファンファーレ】 ジャンクゴーレム1体を出す。
(ジャンクゴーレム:1/0/2【守護】)
評価★★★★☆
「実験開始」に比べ、スペルブーストできない代わりにフォロワーが出せる。0/2【守護】はドローできない「ベルエンジェル」といった感じだが、ここぞというところでいやらしい動きができる。「デュアルウィッチ・レミラミ」や、「太陽の巫女・パメラ」などと同時に使うと面白い。
確かに強いが、一長一短で、採用するかどうかはデッキと相談。
炎熱の術式
2コストアミュレット
【ファンファーレ】 相手のフォロワー1体に2ダメージ
評価★★★★★
便利の一言。今回各リーダーに配布された2コスト除去の中でも、特に強く見える。
相手の2/2や3/2を2コストで除去しながら無理なく土の印を出せるので、「錬金術の代償」よりも活躍する場面は多そう。
このカードで相手を牽制しつつ、「レミラミ」「パメラ」につなげる暴力ムーブをしていきたい。
長くなったので分割します。
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