逆襲のミルキィホームズ感想
ミルキィ初の劇場版である「逆襲のミルキィホームズ」を観たので感想。
なんのかんの言って『いつものミルキィ』という感じ。
久しぶりに地元に帰って、昔よく行っていた定食屋の味がまったく変わっていないことを確認するような安心感がある。
小衣ちゃんのIQは相変わらず億単位まで上がっていくし、ミルキィの食い意地は張っているし、当然のように投獄されるし、アイリーンの親父はFXで有り金溶かしてるし、トゥエンティはとってもトゥエンティだし……。
こういうのでいいんだよ、こういうので、って感じ。
2期だったかで張られていた、あからさまな布石がしっかり回収されていたが、さすがに間が空きすぎていて一瞬なんのことだったか思い出せなかった。
それだけミルキィの息が長いということでもあるが。
小衣ちゃんが仮面を被って唐突に巨大化し、IQが青天井に増大したことでこの宇宙の真理に触れ、現代の釈迦となったシーンが伏線になるとは、さすがに5年間ミルキアンをやっている身でも気づかなかった。文章にすると意味不明だが、実際に観るとさらに意味不明である。
それから小衣ちゃん関連では、「こころちゃんゆーな!」のお約束がずいぶん多かった気がする。小衣ちゃんが画面に出てくるたびに、シャロが花血を流していた。
キャラクターは総出演。妹分のフェザーズも、出番は少ないとはいえちゃんと活躍するし、これまでのアニメに出てきた端役たちも、初見では追いかけきれないくらいに登場する。
そしてストーリーの展開上、これまでのミルキィホームズのアニメシーンが、随所に挿入される。なんだか∀ガンダムの黒歴史暴露シーンを思い出す演出だった。
ミルキィホームズの歴史が、観客にこれでもかと提示されていくのだ。
お約束の繰り返しや、懐かしキャラの再出演、かつてのシーンのリフレイン。
陳腐な言い方をすれば、総決算であり、原点回帰である。
今回もダメダメなミルキィホームズは、やはり壁にぶつかり、へこたれてしまう。
しかし、結局はいつものように、立ち直って前向きに進んでいく。
「どんなにどんなに落ちぶれたって、自分は自分の目指す自分になれるんです! 自分がなりたい自分になれるんです!」
探偵オペラミルキィホームズ 11話より
ミルキィホームズが一貫して持ち続けている(と個人的に思う)テーマが、この映画にも貫かれている。
ダメダメながらも、前向きな思いの強さはとても大きいのだ。
ここまでミルキアンをやってきたファンに対するご褒美みたいな映画なのかもしれない。
個人的には、過去がリフレインしているシーンで、ごぼてんが駆け抜けていったところが一番笑ってしまった。
ちなみに、入場特典はエリーの色紙だった。
上映前のマナー喚起映像もエリーバージョンだったので、何かと縁がある。
本編でのエリーはいつにも増してエロスを醸し出しているが、特に博物館に来た時の反応が芸コマである。エリーファンなら確認しておきたい。

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