『ロストアーカイブ』月に吠える
ロストアーカイブは頻繁にバランス調整を行うことを公言しているゲームであり、結果的に環境の変化はライブ感を強める傾向がある。
デッキの中核を担っていたカードが弱体化されるという事実は悲しみも生むが、そのおかげで初めて注目されるカードが出てくるのはきっといいことだろう。前回の調整でも、弱体化と同時に強化されたカードがあった。
【黒い月】。青い2マナのレリックで、悪魔、死者、魔術師を+1/+1できる。
このカード、調整前はなぜか相手のミニオンまで強化するという謎の利敵行為を働いており、ただでさえレリックが不遇気味のこのゲームにおいて、5本の指に入る程度のカスレアであった(栄えある首位は【死神からの贈り物】/個人の感想)。
そんなカードだが、私がゲームを始めた序盤の頃にはすでに(不本意なことに)2枚揃ってしまっており、何かにつけてはどうにか利用してやれないかと思い悩んでいたものだった。
そして10月末。ポートエレン大量虐殺事件ののち、青の使用率が20%を割るあたりの時に、「これならミラー少ないし、相手の魔術師そんなにいないんじゃない?」と甘い期待を胸に実戦投入してみた結果、7連敗くらいしたあたりで夢から覚めた。
結局赤も緑も普通に悪魔を採用しているので、そのへんが強化されてしまうことへの精神的なダメージはことのほか大きく、しばらくこのカードを封印せざるを得なかった。
しかし11月末。バランス調整によりマゾすぎる効果が和らぐのを見て、まともに採用を検討できるのではないかと再び作り直したのが下のデッキである。
【ヴァレリ】やら新カードの【魔石の飛散】を入れたりいろいろ迷走したが、結局オーソドックスにテレポート型に落ち着いた。
安定の【クレア】たち1マナ勢に、緑が嫌すぎるので、体力3の連中を処すための【エリザベート】。テレポートを引いてくるための【秘めたる力の魔術師】。
【モエエ】や【炎の魔術師 クリス】は3枚入れたいくらいに頼っている。前者は純粋に汎用性が高く、後者は【マナ詠みの預言者】や【マナの花びら】を使って序盤に出し、貴重な2点を削ってくれる役割がある。
奥義はほぼ【獅子奮迅】一択。【クリス】で2点削っておけば、結信エリス+【黒い月】で8点フィニッシュ可能。
正直コンセプトの【黒い月】関係なく、序盤ブン回って勝つパターンがまあまああるが仕方ないことである。
あとレリック2枚入っているのを見ると、けっこうな対戦相手が奥義に【明鏡止水】を選んでくるので、マリガンでは【黒い月】を返していくのが基本となる。というか序盤でこのカードを出す余裕はあまりない。
とりあえず私はこのデッキでA4からB2まで落ちた。逆に言うと、B2で安定する程度の強さはある。
【魅惑的な悪魔】と【ファイアーボール】の色、青くなんねーかな
- 作者:ロバート A ハインライン,矢野 徹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/06/25
- メディア: Kindle版