「誰が賢者を殺したか?」16~20話感想
すっかりレッドさんが主人公状態
前回
・『反核の女神』尾路六花
『核の血筋』とかいう謎のパワーワードが出てきた。すごいうさん臭さだが、とりあえずは善玉らしい。
祖母や父の経歴から運命を感じたらしいが、大丈夫なのだろうかこの人。ちょっとヤバい。
・見落とされていた溝呂木くんのメモリ
いや見落とすなよと。溝呂木くん本人の遺留データがスルーされていたことを考えると、もはや見えざる神の手がストーリーを進めるために与えたもうたアイテムにしか思えない。
あとリトル・ゾロとかいう取ってつけたようなあだ名がちょっと面白い。
・バナーはなぜ溝呂木くんがゾロだと気づいたのか
本人は勘だと言っているが、『まことの英雄』とダーゲンハイムを除いた6人からピンポイントにゾロだと言い当てたのはなぜだろう。
「おまえのことはあの人から聞いていたからな」との台詞から、ゾロの特徴があだ名も含めてバナーに伝わっていたことが伺える。
しかしこの時の溝呂木くんは大した会話もしていないし、溝呂木くんというか一行の外見的特徴がすべて教えられていたのだろう。
19話を見る限り、一行のメンバーは年格好もいろいろなので、ある程度アバウトな説明でもひととおりの区別はできる。
・オロロの呼びかけで勢揃いする一行の方々
早く残りのメンバーが出てきてほしいとは思ってはいたが、ものすごく巻きで登場してきた。あっさり釣られすぎだろうというのはともかく、前のように騙りは現れなかったのだろうか。『反核の女神』が呼びかけたのなら、相当の偽物が寄ってきそうなものだが。
それにやはり、メモリのセキュリティを解除できたら本人だという確認方法はガバい。
また、フラナガンがアレンの顔を知らなかったことから、一行同士のリアルでの面識はないようだ。ただ、『まことの英雄』だけは少なくとも溝呂木くんの素顔を知っていた可能性が高い。
・"魔王"山田浩二さん
すごく庶民的な名前。むしろ影武者か何かなのではないかと疑ってしまうレベルである。
石壁を崩してその破片で頸動脈を切ったというが、黒曜石か何かでできていたのだろうか。
そしてまたもや血のダイイングメッセージ。いったい誰に何の目的で残したのかかなり不明だ。
それにしても魔王はもとより一行のうち7人までが日本人とは、ずいぶんローカルな話になったものである。
・『呪われた公安のエース』の長々とした説明
20話の説明はだいたい鈴原さんが最初から知っていたもので、一行が集まったことによる進展は一切ない。大丈夫だろうか。
それにしてもレッドさんと握手しただけで内通者だと見抜く公安のエースの実力は半端ではない。おかげでこの人にも死亡フラグが立ってしまった。
しかしここに至って存在意義が限りなくゼロに近づいていたノエルを、『特別な女の子』と評してくれた鈴原さんの功績は大きい。次回以降でのノエルの活躍を期待したい。
●まとめ
『核の血筋』、『リトル・ゾロ』、『まことの英雄』、『呪われた公安のエース』と、なんだか垢抜けないネーミングが連打されて、むず痒い気持ちになってくる。
ひとまず一行は全員揃ったので、宅配便に気をつけていれば事件解決に近づいていくだろう。
今週の一コマ

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