「魔法少女育成計画」2話感想
求職中ならニートではない。
原作ネタバレあり。
・アバン
双子が散らかしたらしいお菓子やゲーム機。
魔法少女は飲食が必要ないので、貴重なシーンともいえる。ルーラは散らかしっぱなしなのを叱らないのだろうか。
ファヴの「ほんとうにごめんなさいだぽん」という台詞が絶妙にウザい。
チャットルームには大部分のキャラが集まっているが、なぜかマジカロイド44の姿がない。原作では「コンバンハ、レアキャラデス」とか言ってやってきていたはずなのだが。
・「リップル、前もそのページ見てなかったぽん?」
この頃からリップルがスノーホワイトを意識していたということなのかもしれない。
1話の時点でも少しだけ絡みがあったし、2人の関係もこの先掘り下げがあるのかも。
・「今日は40個増えてる」
人助けの内容は不明だが、トップスピードとリップルが無理なくできる範囲の仕事だとこれくらいということだ。ルーラ組と比べるといまいち……というより、この2人よりも使いづらい魔法のルーラが124個も稼いでいるのがすごい。
・いきなり喧嘩売ってきたメアリ
使っている拳銃に元ネタはあるのだろうか。原作ではマジカルトカレフを使っていたが、わかりやすさとイメージのためか、リボルバーに変更されている。
・トップスピードの門限
旦那が帰ってくる時刻なのだろう。けっこう遅い時刻に見えるが、ちゃんと残業代が出ているのか心配になる。
・華乃の携帯に送られていた母からのメッセージ
母は「華乃ちゃん」呼びで、父は普通に母と暮らしているらしい。
この父は継父のはずだが、原作には『自称義父に尻を撫でられ、屈辱を拳で返し、荷物をまとめて家を出た』とある。そんな事情があるのに、『お父さんも毎日華乃ちゃんの写真ばかりみてます』などという神経を逆撫でするような文章を送るのはどうなのだろう。
さらにとどめを刺すように、『立派な母賞を貰いました!』という皮肉でしかない報告をするあたり、あまり気持ちが通じているとは言い難い親子関係なのが伺える。
けれども、最初のメッセージは『華乃ちゃん元気ですか?』というシンプルなもので、華乃の性格と事情を多少は慮っているように見える。
最初のメッセージの時刻は19:18で、次は20:32。遠慮したメッセージを送って1時間以上返信がなかったので、思い余って長文を送ってしまったのかもしれない。
そうちゃんは正体が明らかなのでそのまま。
ねむりんの正体はシルエットで表現されているが、働くのが苦手な怠け者とはっきり書かれてしまっている。
・火事に巻き込まれた人を助けるそうちゃんとスノーホワイト
そうちゃんの剣がおじいちゃんに当たっていたらどうするつもりだったのだろうか。
マジカルキャンディが413個増えるということは、人の命1人分で200個換算くらいだろうか。
・ねむりんのエピソード
だいぶねむりんのキャラが掘り下げられている。雲の表情まで変わるのが芸コマ。
ここの>▽<な顔が好き
思いっきりウルトラマンを意識した登場演出だったり、ビームのSEや「しゅたっ」という擬音を口で言っていたり、とてもかわいい。
・ルーラ組の稼ぎ
ルーラが124個も稼ぐためにせっせと人助けをしているのを想像すると笑える。魔法を悪用すれば簡単に稼ぐことはできるかもしれないが、それはやらないだろう。
たまが0個というのはその日だけの話なのか、他の日も似たようなものなのかは不明だが、ピーキーエンジェルズが2人で28個ということを考えると、稼ぐにしても低空飛行が基本なのだろうと想像できる。
ということは、ねむりんがいなければたまが脱落の危機だったのかもしれない。
・「私のチームで脱落者は絶対に許さないからね」
なんだかんだでリーダーやっているルーラ。まさかあんなことになろうとは、この時は想像もしなかったのであった……。
・ねむりん脱落
そして真っ先に話しかけるシスターナナ。このキャラクターの本質を知ってから見ると、素直に善意からの行動と思えない。
みんなに好かれているねむりんの脱落が決まり、別れを惜しむ仲間たちの姿は美しい。
しかし『ねむりんが削除されました。』というメッセージの無機質さと不気味さはなかなかすごい。
・綾名ちゃんの夢に入るねむりん
ここにこのエピソードを持ってくるかという感想。
お姫様のルックスが完全にルーラなので、勘の鋭い人なら夢の主が誰かわかってしまうだろう。
そしてBGMが唐突にやみ、ブラックアウト。
ねむりん母の演技が素晴らしく、かなり心に来る。
●まとめ
今気づいたのだが、綾名という名前は、名が綾になっている=スイムスイムとルーラという2つのキャラクターが二重に交差しているという意味なのだろうか。
今回のエピソードは、ねむりんのみならず、ルーラ組にとっても大きな意味のあるものだった。脱落者は夜12時までは生きていられるらしいので、次の脱落の際、どんな反応を残していくのか気になるところである。

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