「誰が賢者を殺したか?」11話感想
テコ入れといえば新キャラ。
・「被害者は確認されているだけで5人」
ダーゲンハイム、溝呂木くん、バナー、藤村刑事、マルコさんで5人。バナーと一緒に殺されていた、名もなき刑務官は数に入れてもらえなかった。
わかってはいたが、マルコさんたちの遺留データとかいうものはなかったことになったらしい。
・「『継ぐ者たち』は米軍から兵器を強奪しそれを日本へ運び込んだ」
マルコさんたちを殺した毒ガスも、米軍のものだったと判明。現代の軍隊が派兵地へ毒ガスを持ち込むというのは、どういう状況なのだろうか。
毒ガスではなく、バナーと同様に爆殺していれば、余計な証拠も残らなかっただろうに。でも結局、爆弾に加えて毒ガスも使われたという事実が判明しただけなので、あまり関係ないか。
凶器が米軍から奪われたものだという事実があったとしても、それが『継ぐ者たち』がやったことだという証拠はなさそうなのだがどうなっているのだろう。
・「舐め切ったクソどもを一人残らず叩き潰してやれ」
唐突にオラつく警視庁の偉そうな人。
「アメリカさんも少しは何かの役に立つだろう」と、FBIに対してずいぶん上から目線だが、ここまでの彼らの活躍を考えたらこれでも丁寧すぎるくらいである。
・「『継ぐ者たち』の件を突き止めたのは僕たちだってのに!」
9割溝呂木くんのおかげだと思う。
あと青野くんはこの状況でもゲームやってるんだろうか。もしそうならさすがに異常としか言えない。
・レッドさん降臨
チョコレートをエサにノエルに取り入るマルコさんの後任。ヒスパニック系だろうか。
「マルコと私はね、若い頃に相棒を組んでたんだ」という微妙におかしな台詞が気になる。
・「俺たちは決して歩みを止めてはならない。歩みを止めたら真実にはたどり着けないんだ」
マルコさんのいい台詞。
ジョジョ5部の警官も、似たようなことを言っていた。
ノエルもこの言葉を聞き、「もう歩みを止めないべ」と決意を新たにしている。
・「マルコは始末しました」
まさかの『ポッと出の新キャラが犯人』というとんでもない展開。前回の感想で、まさか新キャラが犯人ということはないだろうと高をくくっていたが、完全に裏切られた。
しかしである。レッドさんはマルコさんのことを「マルコ」と呼び捨てにしているが、10話で出てきた人影は、「さようなら、マルコさん」と、さん付けにしている。
つまり、マルコさんの最期を見ていたのはレッドさんではなく、別人であるという予想が立つ。あくまでもレッドさんは指示を出した側であり、最低でももう一人、現場にいた誰かが存在するはずである。
犯行時、マルコさんの部下は放火現場を捜査していたが、サイモンとニックがどうしていたかの描写はない。この2人のどちらかがマルコさんを殺しに来ていたという可能性は高い。
だが別の問題として、もしサイモンが『継ぐ者たち』とつながっているなら、わざわざレッドさんがやって来なくても、「これで警察の情報は筒抜け」状態であるという事実がある。また、6話でダーゲンハイムの遺留データがハッキングによって失われたように、『継ぐ者たち』には内通者などいなくても、余裕でFBIのシステムに侵入できるという実績すらある。
このあたりは、現時点ではよくわからない。この先もわからないままな気がする。
今週の1コマ
これが演技ならサイモンのことを見直す
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